2013/02/26

上杉隆 鳩山事務所での戸別訪問について語る

2013年2月22日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX) で、上杉隆が鳩山邦夫事務所での選挙活動(戸別訪問)について語った。なお、上杉隆は鳩山邦夫の元秘書である。その番組で語った内容が鳩山事務所の公職選挙法違反を公言しているのではないかと上杉スレやtwitterで話題になっている。
上杉が番組で語った内容のうち、問題になる可能性がある箇所を以下に挙げる。
  • 戸別訪問は鳩山邦夫の支持者ではなく、対立候補の支持者に対して行う。なぜなら対立候補の支持者を自分の支持者にすることができれば、選挙(投票)の際に対立候補の票を減らしつつ自分の票を増やすことができ、より効果的であるため
  • 最初に相手が迷惑だと感じたように見えても、繰り返し毎日訪問する
  • 同じ家に個別訪問を繰り返し、徐々に親しくなろうとする。座敷にあげてもらい、お茶を出してもらうことがよいとされている
  • 1日に100件訪問して話をする。100件訪問した後はその100件に対してお礼状を書き、それを投函して1日の業務が終わる

以下に問題の放送とその文字おこしを示す。

動画ツールの[CC]をクリックして「日本語」を選ぶと字幕が表示されます。マウスで字幕をドラッグして字幕を移動できます。
以下は文字おこしです。文字おこしのみを表示する

2013/01/22

月刊サイゾー2012年2月号「”傍若無人”上杉隆の横暴で、自由報道協会から脱会者続出!」を読んで

該当の記事は Yahoo!Japan で全文を読むことができます。以下にリンクを示しておきます。

“傍若無人”上杉隆の横暴で、自由報道協会がいよいよ崩壊中!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130130-00000301-cyzoz-soci

以下はその記事を読み、サイゾーに送ったメールの内容です。一部伏字にしています。また元のメールはプレーンテキストですが、以下では書式を追加しています。

お世話になっております。以前、*****************した****です。月刊サイゾー2012年2月号の上杉隆についての記事を読みました。

上杉隆が様々な問題を起こしているという記事の主旨に対してはその通りと考えていますが、記事内にいくつかの事実誤認があります。今回は記事の主旨に影響を与える程のものではないとは考えていますが、気づいたことなので指摘します。

 

【事実誤認の指摘】

以下、3点の事実誤認を指摘します。

 

1. 11年3月23日付「ダイヤモンド・オンライン」(中略)で使用された「3月23日現在、原発事故への各国政府の対応」という表が、(中略)11年3月19日付の読売新聞朝刊に掲載された(中略)という表に酷似しており、上杉氏が盗用したのではないか(後略)』

ダイヤモンド・オンラインの記事は2011/09/22付です。「11年3月23日付」という情報の出処は畠山理仁のブログであろうと推測しますが、その畠山のブログ記事は間違っています。

参考:上杉隆読売オンラインコピペ盗用疑惑の流れ

 

2.『同協会が主催し、小沢一郎氏が受賞した「第一回記者会見賞」』

小沢一郎は記者会見賞を受賞してはいません。上杉により受賞が決定され、自由報道協会はそれを発表しましたが、異論が続出したため受賞を取り下げました。

参考:はてなブックマーク【記者会見賞】受賞者決定のお知らせ
元の自由報道協会のサイトからこのページは削除されていますが、痕跡があちこちに残っています。このはてなブックマークはその一つです。

参考:記者会見賞について
小沢一郎を記者会見賞にすることに対して問題があったことを示しています

参考:第一回自由報道協会賞
記者会見賞および小沢一郎の名前は受賞者一覧に記されていません

サイゾーに送ったメールには書き忘れたが、小沢一郎の受賞が上杉により決定されたというのは畠山による以下の証言がある。

烏賀陽弘道「誰の推薦?小沢一郎に賞をやろうっていうのは」畠山理仁「上杉さんが理解を示したと…」(中略)「でもまあそれを止められなかったっていうのはね、本当、申し訳なかったなって思いますね」

3.『設立からもうすぐ3年になる自由報道協会。』

自由報道協会の発足は2011/01/27です。この事は自由報道協会のWebサイトの沿革のページにも書かれています。
「設立からもうすぐ3年」ではなく2年です。

 

【最後に】

事実誤認については確認の上、訂正するのがベターと考えます。またこの問題について継続して取り上げていただくことを期待します。

サイゾーに送ったメールには書き忘れたが、もう一つ事実誤認らしき箇所がある。

4. 『日刊ゲンダイの連載などで、被災地や原発に関する明らかな事実誤認をするなど、』

これは「日刊ゲンダイの連載」ではなく、夕刊フジでの連載「原発崩壊」での話だろう。また、「事実誤認」ではなく「捏造」を疑われている。詳しくは「上杉隆 夕刊フジ 原発崩壊」などで検索してください。

2012/11/29

上杉隆のメールマガジンを解約した 3 『書き起こしとか要りません』

今回もまた前の記事の続き。メルマガ解約時にニコニコ動画に送った内容の一部を引用し、その後に説明していく。

3.書き起こしとか要りません

時々「書き起こし」が送られてきますが、非常に読みづらい。同じ業界の人たちの雑談のような、見ている人に向けているわけでもない元々わかりづらい話をそのまま書き起こしされても、読む側としては校正作業に付き合わされているようで非常に気分が悪いです。雑誌記事の鼎談や対談記事のように、不要な会話は削り、足りない所は適宜補って、体裁を整えてから配信してください。

上はメルマガ解約時にニコニコ動画に送ったものの一部である。

「書き起こし」というのは、メルマガ購読者に送られてくる上杉隆が有料で放送しているニコニコ生放送の内容を文字起こししたもののことを指している。例えばこのリンクにある文章がそれだ。大雑把に計算してみると、リンク先のページにある文章はメールで送られてきたものの24%である。つまりメールではこの4倍の文章が送られてくる。さらにこれは後編であり、前編もある。残念ながら私は既に解約したためこの動画をもう見ることができない。そのため番組の長さがどれくらいだったのかは覚えていないが、このページを見ると1時間半あったようだ。一時間半のトーク番組を文字起こししたものを読むことを想像してほしい。相当に辛い。

また、読みやすくする工夫にも乏しい。例えば先にリンクした文章にはこういったくだりがある。

上杉:なるほど。
薬師寺:日韓関係も、その竹島で、(李明博)大統領が上陸したからといって、対抗で派手なことをやっているわけじゃないですよね。あそこは、韓国の政権がもうすぐ変わることを待っているわけですね。じゃあ、日本で仮に、安倍さんが(総理に)なった場合、野田さんの反対といったら強硬路線ですよね。それはたぶん、やりにくいですよね。
上杉:なるほど。

このようなものは次のように発言者の名前の部分を太字にするだけで、随分読みやすくなる。

上杉:なるほど。
薬師寺:日韓関係も、その竹島で、(李明博)大統領が上陸したからといって、対抗で派手なことをやっているわけじゃないですよね。あそこは、韓国の政権がもうすぐ変わることを待っているわけですね。じゃあ、日本で仮に、安倍さんが(総理に)なった場合、野田さんの反対といったら強硬路線ですよね。それはたぶん、やりにくいですよね。
上杉:なるほど。

こうすると、発言者が変わったことがわかりやすくなる。上で挙げた例では上杉は「なるほど。」しか発言していないのでまだましだが、発言が長くなってくると、どこで誰が発言しており、どこで発言者が変わったのかとてもわかりづらくなる。「書き起こし」はこういった工夫もなく、長い長いテキストがただ送られてくる。

それ以外の改善点としては「不要な雑談や冗談はカットする」「話し言葉はある程度書き言葉に改め、文章として成立させる」「今から何について話すのかを表す見出しをつける」「見出しをつけて分けたブロック毎に注釈をつける」など。

話している内容については、仲間同士の雑談であり、私にとっては読む価値はなかった。しかしそもそもこの「書き起こし」が送られてきた人のうちどれくらいの人がこれを読み、内容を理解したかは甚だ疑問だ。

(続く)

参考

[メルマガ] #3 読者も脱力する「上杉隆の東京脱力メールマガジン」
http://d.hatena.ne.jp/hagex/20120619/p10

2012/11/26

上杉隆のメールマガジンを解約した 2

前の記事の続き。今回もまたニコニコ動画に送った内容の一部を引用し、その後に説明していく。

2.内容に中傷や個人攻撃が多い

メルマガでは池田信夫、江川紹子、町山智浩、斗ケ沢秀俊に対する個人攻撃をしています。これはいろいろと批判されていることに対して反撃しているつもりなのでしょうが、いずれも上杉の反論は根拠のない罵倒で中傷という他ないですね。こういうのは大嫌いなのですが、ニワンゴ社長の杉本誠司氏は Business Journal でそれはメルマガ発行者に任せるとしており、また炎上も成功と理解していることにより、この点改善の見込みは今後まったくないと判断しました。

Business Journal でのニワンゴ(ニコニコ動画を運営している会社)社長の発言のリンクを示し、発言を引用しておく。

炎上は成功?小沢一郎、GACKT…有名人たちが始めたブロマガって何?
http://biz-journal.jp/2012/10/post_797.html

――(略)出版社と著者の関係を想像したんですが、ドワンゴさんは内容にどれくらい関与していくのでしょうか?

宮原 基本はお任せしています。(略)著者の方がやりたいようにやってもらっている。違法ならともかく、そうじゃない合法の範囲では自己責任にお任せしますというスタンスです。(略)

――過激な記事で「炎上」になるケースも考えられます。

杉本 その辺は投稿者にお任せする感じです。それに現状はきちんと連絡がとれる名の知れた方々なので、何か問題があったら話し合いする余地はあると思っています。

(略)

――とはいえ、ドワンゴ自体に抗議がくる可能性もあります。

杉本 それはうちの管轄ではないという認識です。筆者の方と一蓮托生ではなく、場所を提供する、パーソナルメディアプラットフォームみたいな考え方です。いいか悪いかは読み手の判断で、好みでしかないという。(略)

 誤解を恐れずに言えば、「炎上」したら、もしかしたらブロマガのひとつの成功といえるのかもしれません。(略)

個人攻撃については長くなりそうだが、なるべく簡単に触れておく。

『炎上上等 毎日新聞の虚報記者の虚報』では斗ケ沢秀俊に対して個人攻撃をしているが、内容的には「この記者が自分のことを批判しているから、炎上させろ」と理解した。「理解した」というのは何を言いたいのかよくわからないが、そういうことが言いたいんだろうなという書き方だからだ。こういう示唆的なことを書いたり話したりするジャーナリストや評論家は本当に嫌だ。上杉で言うとわかり易い例は「キラ☆キラ降板問題」だ。知らない人のために簡単に説明すると、上杉が「震災直後にラジオで東電批判したらいきなりレギュラーを降ろされた」かのようにほうぼうで発言していたのだが、実際は震災前に降板は決まっていて、上杉本人も周囲もそれを知っていた、という問題だ。さらにその「東電批判」も実に大したことないものだった。上杉にはこれで「都合の悪い本当の事を言うから干される正義のジャーナリスト」というようなパブリックイメージができた。

話が逸れたが、この件で面白いのは、このメルマガを出した数日後に「読売オンラインコピペ盗用疑惑」が発覚したことだ。つまり上杉自身が大炎上してしまった。

メルマガの内容にも触れておく。

問題は〈「福島、郡山市には人が住めない」との見出しの虚報をした著名ジャーナリストを批判した〉というくだりである。
(略)
さて、この著名ジャーナリストは私(上杉)だそうだ。しかし、私が実際に発言し、書いたのは「福島市や郡山市には人が住めないほどの高線量のホットスポットがある」ということである。それ以上のこともそれ以下のことも断じて言っていない。

上杉は「福島、郡山市には人が住めない」なんて見出しの記事は書いてないと言いたいようだが、実際は2012.03.14のZAKZAKにそういう記事が出ている。「見出しを書いたのは自分ではない」と言いたいのかもしれないが、そうならはっきりそう書けばいい。しかし本文内ではウォールストリートジャーナルの記者の口を借りてそういうことが書いてある。しかもその記事はその後、「ウォールストリート・ジャーナル記者の発言はありませんでした。」という訂正が入り、見出しも「福島、郡山市に人は住めない」から「人体への危険性減らず」に変わってしまう。引用部で「虚報」と書いてあるのはそのためだ。

他の人に関しては、「池田信夫」でメルマガを検索すると解約までに7号、「江川紹子」でも同じく7号、「町山」で検索すると1号ヒットする。「町山」がフルネームでないのは名前を誤記しているためだ。

それらの内容は「上杉に取材しないで批判記事を書いている」云々というものだが、これはもう少しわかりやすく言うと、「報道の中立性を示すためには、双方の言い分を載せるべきである。双方の言い分を載せるためには、上杉の批判をする時には上杉の話を聞きに来なければならない」という事が言いたいのだろう。しかしこれも以下の点で問題がある。

  1. 斗ケ沢秀俊は毎日新聞の記事で(上杉の名前を出さずに)批判をしたが、それ以外はツイッターや個人ブログの記事であり、「報道」ではない
  2. ツイッターや個人ブログは報道でもなければ中立でもない
  3. 上杉を批判している、また上杉が批判している相手は特に間違ったことはほとんど言っていない。江川紹子は間違えたが訂正した
  4. 上杉は取材申し込みやツイッターでのメンション、メールでの連絡をすべて無視している

元々報道ではないのだから、上杉は自分のメディアで反論なり弁解なりすればいいし、実際『上杉隆 読売オンラインコピペ盗用疑惑の流れ』を見るとわかるように上杉はツイッター、ダイヤモンド・オンライン、上杉隆公式サイト、メルマガ、東スポ、TOKYO MX『誤字に夢中!』、TOKYO FM 『TIMELINE』、櫻LIVE(櫻井よしこのネットTV番組)と様々な場所で反論している、あるいは反論の機会を与えられている。

しかし上杉のこれらの反論は反論になっておらず、上杉はTOKYO MXでは池田信夫のツイートを幾つか挙げ「彼(池田信夫)はこれらのツイートを削除して情報隠ぺいしている」と語ったがそれらのツイートは全て残っており削除などされていなかったという失敗をしている。これらのツイートは文言で検索すればすぐにヒットするため、この失敗により上杉は取材どころか簡単な調査もしていないことになるが、上杉もTOKYO MXも訂正などは一切しないまま、上杉は民事訴訟を起こしたとのことである。

私はこのような上杉の「取材しないで批判記事を書いている」云々という批判は全く説得力がないと判断したため、メルマガ解約の理由の一つとして挙げた。上杉による中傷の表現は断片的過ぎるので取り上げなかったが、念のためいくつか書いておくと、相手を「虚報記者」と呼んだり「幼稚」と断じたり、『BLOGOS」と「アゴラ」の記事だけは悪意と作為に満ちた劣悪な記事(筆者・池田信夫氏)を読んでいたら、また思い出してしまった。』というような乱れた日本語などがあった。

(続く)

2012/11/25

上杉隆のメールマガジンを解約した 1

先日、上杉隆のメールマガジンを解約した。特に支持者でもなく、かなり批判的な見方をしていたのだが、ちゃんと見ないで批判しても説得力がないし、どんなことが書かれているのか知りたいという程度の読者だった。

ニコニコ動画のページから解約手続きをしようとすると、「どうして解約するのか理由を教えて欲しい」と入力フォームが現れたので、ちょっと真面目に書いてみた。改善されることはあまり期待していない。

次にフォームに入力した内容を一部引用して、その後に内容を説明する。

解約理由として以下に様々な問題点を挙げますが、結局は「問題点が改善される見込みがまったくない」ことが主な解約理由です。

1.配信頻度に偽りあり
このメルマガの更新頻度は「ほぼ日刊」だそうです。10月の配信は書き起こしを入れると14回、それらを入れないと12回です。10月は31日ありますから、14/31*100=45.16(%), 12/31*100=38.71(%)で、日刊率はどう計算しても50%を下回ります。これで「ほぼ日刊」とうたってはいけません。
11月は1日~11日までは事前に何の連絡もなく配信がありませんでした。これも問題です。そして11月の配信は20日時点で書き起こしを入れると6回、入れないと4回です。同じく6/20*100=30(%), 4/20*100=20(%)で、日刊率は20~30%です。「ほぼ日刊」とは程遠い。

要は配信が滞っているということ。ただし、これを送った後に、まぐまぐのメルマガの配信頻度も確認してみたところ、「【発行周期】ほぼ日刊(土日祝祭日・年末年始を除く)」と書いてあった。ニコニコ動画のブロマガ(私が契約していた方)では「更新頻度: ほぼ日刊」と書いてある。これはどういう意味なのか。

日刊だけど、土日祝祭日や年末年始には発行されないから「ほぼ」なのか?などと解釈してもややこしくなるだけなのでそんなことはしない。古くは日垣隆から、最近話題になっているものとしては家入一真や津田大介など、個人が発行している有料メルマガが予告された周期で発行されない事例はいくつかある。

読者としてこれに対応するには、予定通りの発行頻度で発行されないメルマガは即解約するしか対処方法はないだろう。待っていてもほとんど誰も催促せず、発行されるかどうかは発行者次第なのが現状のメルマガシステムだからだ。この辺りはちきりんにより触れられているが、その内容を見ると今後あまり質を期待してはいけないメディアとなっていくように思える。

ところで上杉隆のメルマガ発行頻度だが、ウェブ魚拓に残っている履歴で調べてみると、2012年9月3日時点では「【発行周期】毎月 15日(年末年始を除く)」、つまり月1回を予告していたことがわかる。バックナンバーを見てみると、実際は週一回程度の発行だったようだ。上杉は9月19日に「ほぼ日刊」を宣言した。現実はこれまで書いてきた通りである。急に原稿を短い間隔で書こうとしたけれども、それができなかった、ということなのだろう。

(続く)

参考

[メルマガ] #3 読者も脱力する「上杉隆の東京脱力メールマガジン」
http://d.hatena.ne.jp/hagex/20120619/p10