上杉隆 2013年2月22日の「5時に夢中!」で鳩山事務所での戸別訪問について語る(文字おこし)

はい、ということで、その鳩山邦夫事務所、本当、厳しいんです。
朝はね、7時ぐらいから始まって11時。ただね、みんなね、ずーっと働きながら、まあ、ある意味帝王学を学ぶわけですよ。で、実際ね、多くの議員が誕生してます。
これ、鳩山邦夫事務所の出身の国会議員です。これ、議員じゃなくて国会議員。国会会議だけでこんだけいるんですね。

(町亞聖:同期の人とかいるんですか、この中に、上杉さん)

同期の人、いますね。あの、一緒に働いてた人は、古川(禎久)さんなんかもそうだし、小川勝也さんも、牧(義夫)さんも、坂井(学)さんも、馬渡(龍治)さんも全部一緒ですね。この石田(勝之)さん、吉川(貴盛)さん、岩屋(穀)さんは先輩です。あと鳩山由紀夫事務所出身の国会議員もいますが、この他に地方議員とか地方の首長とを合わせると70人から80人ぐらいです。で、よく名前貸しで議員ではなくて、もう、大学卒業したりあるいは大学の在学中に働き出してる人達なんで、本当に鳩山学校出身みたいな形であるんですが、まあそれは本当に厳しいです。

選挙のやり方、例えば、朝から戸別訪問を繰り返す。で、私自身もそうですけど、まあ戸別訪問って単純に言うと、ほら、ぐるぐる周ればいいというわけじゃないんですね。つまり、例えば自分の後援会を回ってはいけないんです。講演会、回って、プラス1じゃないですか。そうじゃなくて、例えば反対勢力というとこに、わざわざその家に訪ねてって、そうすると、仮にひっくり返った場合は、マイナス1がプラス2でプラス1になりますね。で、そうすると、そういうとこに重点的に行くわけです。そうすると、朝から水ぶっかけられたりね、塩撒かれたり、怒鳴り返されたりするんですが、繰り返し繰り返し毎日行くと。

(中尾:やられたの本当にそんな)

まあ、水は撒かれましたね。塩はね、怒鳴りつけられるのはしょっちゅうでした。

(ミッツ:プラス1にもし、したらお手柄だっつって、また1500万とかもらえるんですか?)

もらえれば私もう今頃ここに出てないでしょ。

(中尾:なんで上杉さん、議員にならなかったの?)
(町:政治家に)

そんな、そんなことやったら、だって人の悪口言ってね、お金儲けてんのに悪口言われちゃうんですよ。言われてるなもう。

(町:いやでもそのままですよね、秘書から政治家にって)

そうです、みんなそうなりますけどね。で、そういうことをやるわけです、朝から晩まで。で、戸別訪問すると、例えばおじいちゃん、おばあちゃんの家に行くと、こうやって、ありますよね。で、別に名刺持ってるわけじゃないじゃないですか。で、話をしてそしてなんとかひっくり返そうとして、そして、どういうことがあろうと1日100件ぐらい周るんです。100件でも大変なんですよ。あいさつして、どうもじゃなくて、行っていろいろ話をしたり、上げてもらったらいいと。玄関まで、次は座敷まで、次はお茶、一緒に飲めればいい。で、これをやるんです。で、100件もあると大体、朝8時ぐらいから、まあ、夜までいくと。で、そうすると、次、何やるかっていうと、その日に会った方、まあ、名刺持ってませんけど書き込んできて、で、もう名前とか聞いて、で、全部、手書きで葉書に御礼状を書くんです。今日はなになにをお話しましたね

(ミッツ:え、そんなこと毎日やってんの?)

で、全部書いて、100枚書いて、それをポストに投函したら、その日の戸別訪問は終わりだと。そうすっと大体1時か2時じゃないですか。したら、帰ったらもう朝7時ぐらいに出勤しなくちゃいけないんで、そんまま泊る。

(ミッツ:来たことないよね、そんな人達)
(町:戸別訪問はないですね)

鳩山事務所がこうやっていっぱい国会議員を…

(町:そんなやり方をしている人はそんなにいないってことですね)

これは田中角栄事務所に鳩山邦夫さんが秘書だったんです。だから、田中角栄方式という形で

(中尾:ということは、年中、選挙のために動いている)

そうです。選挙のメンテナンスのため。で、そのためにずーっと秘書が動くと、地元担当が。で、そうするとどうするかというと、そういう厳しい世界で過ごしてるこの諸先輩方は、自分の選挙が、人の選挙でそこまでやるんですから、自分の選挙だと楽しくてしょうがないです。自分を売り込むだけですから。そうすっと、他の民主党議員とか…あ、民主党って言っちゃいけねえのか。若手議員は駅頭に立ちまして朝から晩までやりましたなんて、ねえ、前の総理が言ってましたけど、そんなの当たり前で、こちらは普通だったら、戸別訪問厳しいです、寒いです、辛いですって言ってる事務所の秘書からすると、もう、信じられない程厳しい所から来てるんで。そういう風な帝王学を学ぶんですね。これはもう鳩山家全体もそうです。

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